熱いお茶で目覚め:
早朝4時、キッチンボーイが『おはようございます』 と声をかけながら熱い紅茶を運んできます。そして目覚めです。あたりは未だ真っ暗で、月と星が輝いています。
紅茶をフーフーと冷ましながら、身体の中へ。急に身体の中から温まってきました。
テントの中では、ヘッドライトをつけながら、眠たい目をこすり、暖かい服装に着替えます。
頭には毛糸の帽子、ダウンジャケットに手袋、トレッキングシューズ。
そしてリュックサックにカメラ一式を入れて、テントの外へ。
月明かりに照らされたヒマラヤがうっすらと白く見えています。
キッチンボーイに手持ちの水筒を預け、再度紅茶を飲みながら、ビスケットを食べ、寝ている身体を覚まします。
熱いお茶が入った水筒を受け取り、ガイドの指示に従って、プーンヒルの丘へゆっくりと歩きだしました。
所々石段になっている道を登って行きます。
徐々に東の空が明るくなってきていますが、日の出まで未だ時間があります。
10分歩いては休憩しながら少しずつ高度を上げていきます。
およそ50分登ると、丘の頂上が見えてきました。
草地の中に火の見やぐらの展望台が見えています。
ハァハァと呼吸を整えながら3200mのプーンヒルに到着。日の出はもう少し。
プーンヒルには300人程の人がすでに登ってきて、ヒマラヤの向こうから太陽が出てくるのをじっと待っていました。

感動の光景:
そして待ちに待った日の出の瞬間です。太陽の光が一番高いアンナプルナ1峰に当たり、頂が白色からピンク色に変化するのです。
そして他の山にも陽射しが当たると、すでに1峰の色は黄金色に変わっています。参加者はその様子をじっと見つめながら、感動の境地に浸ってしまいます。
大自然のドラマの幕開けです。
次から次へ陽射しがあたり、人々はここぞとばかりにカメラ撮影に専念。
あまりにも神々しいヒマラヤの夜明けに思わず歓声をあげる人、感動のあまり涙を流す人も。
目の前には東西140kmに連なるアンナプルナ連峰とダウラギリ連峰が聳え立っています。
私たちとヒマラヤの間には何一つ無く、さわやかな風が抜けていくだけなのです。
遥か眼下にはチベットから流れ出すカリガンダキ川が、世界最深の渓谷(7000m)を築きあげています。
ふと目線を下ろすと真っ赤に色づいた石楠花が、山の色を赤く染め、何処までも高く透き透る青い空、穢れ無きヒマラヤの白、躍動感みなぎる石楠花の赤のコントラストが非常に美しいです。
ここからの風景を見るために、世界中から多くの人がここを訪れ、ヒマラヤの大自然を身体いっぱいに感じます。
2時間ほどヒマラヤの大パノラマを愉しみ、ゴレパニ村へ戻りました。
すでにコックが朝食の用意をして私たちを待っていました。
ヒマラヤを見ながらの朝食:
テント場に特設テーブルが用意されヒマラヤを見ながら朝食を執ります。
冷えた身体に、暖かいお味噌汁とご飯、そして目玉焼きに佃煮と梅干と野菜の煮物の朝食。
日本食をいただきながらヒマラヤを見る贅沢な時間を愉しみます。
朝食後は自由行動。村の様子を見に行ったり、テントの中の整理をしたり、水道を借りて衣類の洗濯など、ヒマラヤを見ながら自由な時間を過ごします。
スタッフたちもゆっくりと日向ぼっこをしながら、歌を歌ったり、持参してきた横笛をヒマラヤに向かって吹いたりと、絵になるような時間を過ごしています。
コックはお昼の食事の準備とただ1人忙しく、メニューを考え私たちの期待にこたえるようがんばってくれます。
スタッフの演出:
お昼の時間になり、ゲストが集まってきます。
ゲストの意向で屋外での食事になりました。暖かい手洗いのお湯が用意され、各自使用します。
そして、昼食が運ばれ、大きいお皿にオムライスが。その上にスタッフの名前がケチャップで書かれています。
自分たちの名前をゲストに覚えていただきたいという気持ちから、このような演出になったのでしょうか。
次に地鶏のカレー風炒めもの、ポテトフライ、そして焼きそばとブロッコリーの温野菜が出てきます。どれも非常に沢山あり、見ているだけでお腹がいっぱいになりそうです。
スタッフの気の利いたサービスでお腹も心も一杯です。 最後に熱いコーヒー、紅茶、日本茶が運ばれてきました。
ボランティア:
ゆっくり昼食をとった後、サパナが行うボランティアの説明をさせていただきます。
滋賀県の大津市の小学校のボランティアクラブの子供達が使い古しの文房具を集めてくれました。
その文具をゴレパニの小学校の子供達に手渡しするというボランティア活動です。
日本の子供達は沢山のものに囲まれ暮らしていますが、ネパールの子供達は勉強するにもノートや鉛筆など、必要最小限のものも十分ではありません。サパナのボランティア活動が日本の小学生の教育に繋がり、ネパールの子供達の学ぶ環境の充実に繋がればと願っています。
私達が訪れる小学校は、ここで生まれ育った子供が通うのではなく、幼くして親元を離れこのあたりのロッジに住み込みで働いている子供達が主に通う小学校です。
皆さんにそのゴレパニの小学校へ訪問していただき、日本の小学生が集めてくれた文具をネパールの子供達に渡していただきたいと思います。
説明後、文具を持ってゴレパニの小学校へ行きます。
小学校訪問:
この小学校には先生をはじめ15人の生徒が通っています。皆さんから文具を1人ずつ手渡ししていただきます。
子供達に質問があれば、すぐに日本人ガイドが通訳をします。
子供達がお礼にネパールの歌を歌ってくれます。校庭に響く、ヒマラヤに響く歌声は私たちの胸に深く染み込みます。
先生からお礼の挨拶とネパールの教育事情の話を聞きます。すべてガイドが通訳します。
先生はおっしゃいます。『すべての子供が学校に通っているのではありません。しかし来れる時なるべく学校に来て欲しい』 と。熱く語られました。
最後に教室の中を見せてもらい、狭い教室で一生懸命勉強している授業風景を見学します。
『ヒマラヤトレッキング』 を普通のトレッキングに終わらせず、現地の暮らしに一歩も二歩も踏み込んで、非常に貴重な経験ができるのがサパナのトレッキングです。
その後、夕食時まで各自でのんびり過ごします。
夕食時は昨日同様にダイニングの火を囲みながら暖かい食事です。現地で取れた新鮮で無農薬の野菜を使ったものです。
最後の陽射しがヒマラヤの頂から消えると、急に気温が下がってくるのを肌で感じます。
空もすっかり暗くなり、キャンドルの明かりのもと、今日一日の思い出を語りながら、楽しい食事が始まります。スタッフも機敏に給仕の仕事を行い、毎日一生懸命食事のサービスに徹底しています。
ゲストもだいぶトレッキングに慣れていただいたような気がします。一つひとつの動作がゆっくりと、そして時間を愉しんでいるように思えてきます。瞳の輝きもネパールに来た時よりも、ずっと輝いて見えるのです。今晩もこのゴレパニ村でお休みし、翌日のトレッキングに備え、20時に就寝です。
4日目は、ゴレパニ村から朝夕に焼けるヒマラヤをじっくり堪能! 眠たい目を擦りながら朝4時に起床 日の出に絶対に間に合うように歩いて・・・ 一番高いヒマラヤの頂上から朝陽があたり・・・ 2800mにある小学校へ訪れ・・・ 夕陽に染まるヒマラヤを見ながら・・・ 初日 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 4日目の行程 起床 4:00 ↓ テント場で紅茶 4:00 ↓ 出発 4:30 ↓ プーンヒル到着 5:30 ↓ 神々しい ヒマラヤを愉しむ ↓ ロッジに戻る 8:20 ↓ 朝食後 自由行動 昼食 12:00 ↓ 小学校 訪問 13:40 ↓ その後自由行動 ↓ 夕食 18:00 ↓ 就寝 20:00 宿泊地: 標高2800m 宿泊形態: 食事: 歩行時間: ※ 休憩時は含めない 高低差: トイレ: |