『中高年の夢ヒマラヤ』を叶えるトレッキング専門店
6日目:
対峙するように聳えるマチャプチャレ
天まで届きそうな段々畑を通り抜け・・・
強い絆で結ばれたゲストとスタッフが互いに喜び合う最後の夜。
スタッフが奏でる民族音楽でダンスパーティー
昨晩の興奮冷めないヒマラヤの朝:
昨日の民族踊りが印象に残りながら、晴天の朝を迎えました。
今日の朝も、寝過ごすことなくキッチンボーイの運んでくるお茶で目が覚めます。
朝露に濡れたテント外張りが、陽射しの熱で湯気が立っています。

テントから数歩歩いた瞬間、アンナプルナサウス、ヒウンチュリ、マチャプチャレが真っ赤に染まっています。
思わず歓声をあげてしまいました。
ゴレパニで見てきた山が、まったく別の山のように見えるのです。
頂上には雪煙がまっています。今日の天気も風の方向から判断できるので、良い一日が続くでしょうとガイドが説明してくれます。
テントに戻りスタッフが運んでくるお湯で洗面を行う毎日もすっかり定着し、心地よい朝の洗顔は、心をリフレッシュしてくれます。
朝食の用意ができるにあわせて、ダイニングへ移動します。
ネパール人スタッフがテキパキとテントの撤収をおこなっている間、私たちの朝食が始まります。
熱いお茶を飲みながら、6日目の朝も天候が良いことに感謝。

かめ入りのお味噌汁に、ご飯と卵焼き、ピーマンとトマトの炒め物、佃煮と高菜の漬物。そしてふりかけです。
コックが毎朝5時から私たちの朝食を用意してくれることに感謝しながら、美味しくいただきます。
普段日本では食べていない人もここでは、沢山食べてしまうのが不思議なくらいです。
圧倒するヒマラヤ:
朝食も終わり、いつものように水筒にお茶を入れてもらいます。
ストックの長さを調整しなおし、全員の支度ができるまで、外でヒマラヤを鑑賞。

直線距離にして10kmほどのところに7000m級の山が立ちはだかっているのが、不思議なくらいです。
見ていればいるほど、首が痛くなるくらい見上げなければ見れないヒマラヤに言葉が出ません。
8時出発です。テント場の主人に別れを告げ、一路今日の宿泊地シャウリバザールへ歩き出します。
傾斜のゆるい樹林帯の道を下り、樹間からときより見せるヒマラヤを見ながら、足は進みます。
50分ほど歩いたところにバイシカルカという村があります。そこでトイレを兼ねて休憩です。ロッジのおばさんが顔を出してナマステ(おはよう)と話しかけてくれました。

休憩を終え、再び下っていきます。先ほどより急な斜面を下る為、気をつける場所です。
少しずつ標高が下がるにつれ、額や背中に汗を感じます。登るときよりもさわやかな汗をかきながら、先を進んでいきます。
無数に生える蕨:
2時間ほど歩いてきたところで、樹林帯を抜け草地に変わります。
そこには日本の蕨と同じものが、それも小指並みの太さで沢山生えているのが見えます。
ゲストと一緒に蕨をとりながらのトレッキングに変更です。
ザックから買い物袋を出し合い、より大きく、太いものを選びながら採り始めます。
10分ほどの時間にも関わらず、買い物袋いっぱいの蕨が取れ、ガイドに渡してゆっくりと下ります。

朝方雲ひとつなく見えていたヒマラヤの景色も、日中の熱で少しずつ雲が沸いてきました。
山道から、石の敷き詰められた生活道に変わると、ガンドルン村も近いです。
蕨とりで夢中になっていた間に通りすぎていったコックたちが、村のテント場ですでに昼食の準備にとりかかっています。
先ほど取れた蕨をコックのいるところへ運び、料理してもらいます。
日本食を専門とするコックは、ゲストが取ってくれた蕨を早速熱湯の中であく抜きをし、後から出てくる食事を楽しみにして待ちます。
グルン族の文化:

キッチンボーイが私たちを探しながら、ジュースを配るのをまっていました。
私たちは、昼食ができるまでの時間、周辺の民家を訪れ、グルン族の生活様式を見に行きます。軒先ではミツバチを飼い、機織で伝統の織物を作り、畑では色々な野菜を無農薬で作っている様子を見ながら、日本人ガイドが的確に説明してくれます。
ゲストから現地の方への質問も日本人ガイドが通訳してくれるので、直接現地の方の声を聞くことができます。
色々と興味深い文化や習慣を見ている間に、美味しい香りがしてきます。
いつものキッチンボーイが昼食の準備ができたことを伝えに来ます。

汗もすっかり乾き、心地良い風が吹き抜けていく中で、昼食が始まります。
チャーハンとトマトスープが出てきます。そして目の前で引き抜いてきたにんじんを使って、野菜サラダが出てきます。たまねぎ、ピーマンとなす、きゅうりを刻んだ炒めものと白菜のキムチです。
どの食事も沢山出てきて、どれも満腹になります。
サパナのトレッキングでは、すべて現地の新鮮な無農薬の食材を利用します。身体の中から健康になるトレッキングです。
デザートに甘酸っぱいモンキーバナナが運ばれ、サルの気持ちになって美味しくいただきます。
山から引いてきた冷たい水で冷やされた、デザートも出てきて、お腹いっぱいです。
再び出発:
昼食も済み、準備が整って、午後のトレッキングが始まります。
これからは石畳の道を下り、川傍のシャウリバザールまで、700mの下りが続きます。
ガイドより、下りの歩き方の注意とポイントを教えていただき、それを実行していきます。
快適な下り道にも関わらず、20分程度おきに休憩を入れていきます。
必然と足が前に出る下りは、ひざへの負担が後から来ます。それを予防する為、短い時間で休憩を入れることで、ひざを休ませることができます。
その歩き方を繰り返し行うことで、長い下りを歩きとおすことができます。
脚力任せの歩き方はシャウリバザール以降で足の痛みを訴えることに繋がるので、注意しなければなりません。
石畳を歩いていると、反対側の山の中腹には大きな集落が見え、トレッキング道がいたるところへ通じているのが確認できます。
民家の無い場所は川底から400mほど上部まで段々畑が作られ、小麦が生えています。
私たちの道もいつの間にか段々畑の中へ入り、手に取るように畑の様子が分かります。あぜも日本のようにしっかりしたものではなく、泥を積み重ねた程度のものだと分かります。水平の畑もあれば、傾斜のある畑も沢山見受けられます。
脱穀をしたばかりの畑には鶏が穀物をついばんで走り回っています。
前方に大きな集落が見えてきたのが。それがシャウリバザールの本村です。
縦に長い集落に学校もあり、にぎやかです。
私たちの宿泊地も前方に見えます。すでにテントを一つずつ設営している様子がはっきりと見えています。
これから10分ほどかけて歩くとテント場に到着です。
キッチンからは煙があがっており、お湯を作っているのかもしれません。
テント場に着くと、冷たいレモンジュースが出てきます。
ここは気温25度あるので、セミが鳴き大きな樹の上に野生の蘭が着生しているのが確認できます。2ヶ月もすれば白い蘭が咲くと思います。
アゲハやイシガキ蝶など10種類ほどの蝶が舞っています。
テントは網戸だけが閉められ、風通しの良いテントに仕上がっています。
暖かいお湯が配られ、汗を拭きます。Tシャツの装いに代え、川のほうへ散歩に出かけます。川では現地の人が釣りをしています。餌を付けず、針も付けず20cmほどの魚を釣っているのです。時々その仕掛けで魚がつれるので、びっくり仰天です。
夕刻まで、時間を愉しみます。読書に時間を使ったり思い思いのスタイルでのんびり夕食まで過ごします。
夕食の準備ができ、ゲストはダイニングへ移動します。
日本の香取線香が夜間の虫除けとして置かれ、夏のにおいを醸し出しています。
トレッキング最後の夜:

今日はトレッキング最後の夜になります。
電気の無い場所なので、キャンドルを明かりにロマンチックな宴が始まります。
先ほど村人から仕入れてきた地鶏を、コックが料理しチキンコースの始まりです。
照り焼き、から揚げ、砂肝の炒めもの、鳥皮の塩炒め、チキンライスと野菜炒め、バーベキュー、野菜サラダ、漬物など12種類の食事が並びます。
辛口の地酒(昨年の秋収穫された粟を発酵させゆっくりとねかせて作った焼酎)が振舞われ、宴は最高潮に。
感動の演出:

そして外から音楽が流れてきます。それもテープやCDからの音では無く、スタッフの生演奏です。
キッチンボーイが横笛を吹きながら、そしてポーターが太鼓をたたき、残りのポーターが踊りをしながら・・・手には特大のケーキを持って入ってくるのです。
そして、ゲストも音楽につられて、踊りだします。
ケーキがテーブルの前に置かれ、上に NICE trek!AGAIN NEPAL
と書いてあります。ゲストはその文字を読み、涙がこぼれます。
カメラを出してケーキに書かれた文字を撮影し、スタッフに『有り難う』。

ゲストの中から代表者が選出され、ケーキ入刀です。
入れられると同時にシャッターがパシパシと。
そしてスタッフからも、ゲストからも拍手喝采です。
コックが後ろから出てきて、入刀されたケーキを小さく分け、ゲストに振舞います。
それからスタッフへも配られ、一緒に美味しいケーキをいただきます。
サポートしてくれた仲間を労う:

頃合を見計らって、日本人ガイドからスタッフの為のチップについて説明があり、またネパール語で、スタッフに説明をします。
出発前に集めたチップをお客様からスタッフに1人ずつ手渡していきます。そして日本から持ってきた衣類を一緒に手渡しします。
ポーターから呼ばれ、一人ずつ渡していきます。次はポーター頭。キッチンボーイ、コック、ガイドと順番に15人のスタッフに配ります。
そしてスタッフから感謝の言葉があり、日本人ガイドがそれをゲストに訳します。
そして、参加者一人ひとりからトレッキングの感想やお礼の言葉を言っていただき、それを再びネパール語で通訳します。

ガイドとコック以外は日本語や英語があまり分かりません。すべての人に同じように説明するには共通の言葉ネパール語で説明していきます。
スタッフからの感謝の言葉やがんばって歩きとおしてくれたゲストへの労いの言葉で、ゲストは感動、感謝、ありがとうの連続です。
最高潮の宴:
キッチンボーイが横笛を執ると再び音楽がスタートし、ネパールの有名な曲レッサンピリリーが始まります。

カトマンズ市内やトレッキング中に何度も聞くフレーズなので、ゲストも良く覚えてくれています。一緒に歌を歌い、席から前に出てきて一緒に踊るそんな宴が9時頃まで続きます。
その後宴が終わり、明日の説明と水筒にお湯を入れてテントへ戻ります。
川の音、虫の声がとても心地よく耳に残るヒマラヤ最後の夜になります。
テントのフライのジッパーを開けて寝るのにちょうど良い気温です。
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