7日目:
楽しかったヒマラヤトレッキングも後2時間で終わり
私達のリクエストに限りなく応えてくれたスタッフに感謝と感激・・・
思い出を胸に一路カトマンズへ
ネパール最後の夜・・・
温かい朝を迎えて:

川の流れの音で朝早いうちから目が覚めてしまい、キッチンボーイが運んでくる朝の紅茶が待ち遠しいです。
時間つぶしにテントを出てキッチン場へ行くと、スタッフがすぐにミルクティーを入れて、歓迎してくれます。
他の方はまだテントの中でゆっくりとされていますが、たぶん起きていると思います。
昨日までテントをしっかりと閉めて寝ていましたが、昨晩は網戸のみで、十分な夜でした。
私達の声を聞いたのだろうか?子供達が沢山集まってきて、不思議そうに眺めています。
キッチンボーイが、朝の紅茶を配りに出て行くと、ゲストも進んでテントを開け、紅茶を求めてきます。それに応えて沢山紅茶を配って回ります。
ヒマラヤもすっかり遠くに見えるようになってしまい、少し残念な気持ちですが、山から下りてきた安堵感もあり、今回のトレッキングがとても充実していたことを感じます。
洗面用のお湯で顔を洗います。昨晩外に干していたタオルもここではすっかり乾いているのにびっくりです。
ダイニングの方からは朝食準備のいい香りがしてきています。その香りに包まれながら荷物もパッキングをし、朝食が用意されているダイニングへ。
今日はコック自身も配膳の用意に参加し、参加者を驚かせます。
ダイニング越しに見る風景は、昔の日本のような風景。向こうに見える民家には牛を飼っていて、主人が乳絞りをしています。子供が大きな籠を背負って山の方へ歩いているのが見えます。
家の周りでアヒルと犬と鶏が餌の取り合いをしています。
のどかな生活観が間近に見れるこの場所で寝泊りは、過去にタイムスリップしたようです。
忘れてしまっていた懐かしい風景を見ることができ、心がとても和みます。

朝食が運ばれてきます。大根が沢山入った味噌汁と、目玉焼きが上に乗ったご飯、高菜、沢庵の漬物、野菜が運ばれてきます。 少し遅れてトーストもでてきます。
どの食事も美味しく、風景にあった食事で満腹です。
熱いお茶で喉を潤し、目線は懐かしい外の風景に釘付けです。
外ではテントが撤収され、ポーターに振り分けられています。
トレッキングがスタートした時は多かった荷物が、最終日の今日になると随分小さくなり、余裕があるように思えます。
そして準備が整ったポーターから順番に彼らの朝食であるチャパティー(インド料理)を食べながら笑っています。
私たちも準備を整え出発を待つばかりです。
ガイドより今日のトレッキングの行程が残り2時間程度なので、いつもよりゆっくり出発することを確認します。
道は平らなので、歩きやすく心配ありません。
変化あるトレッキング:
いつもより出発を1時間遅い9時にスタート。太陽の日射が強いですが、さわやかな風が吹き抜けていくので、心地よい歩きです。
大木には必ずといっていいほど野性の蘭が着生しています。いつの間にか蝶が舞い始め、にぎやかなトレッキングに変化していきます。

今まで見てきた民族と異なるインド系の人たちにも会い、また服装もずいぶん変わってきています。
天秤棒を担いで登っていく人、生きた鶏を沢山かついで歩いている人、卵を担いでいる人、パンを担いでいる人、鋤と水牛を連れて歩いている人など、いろんな人とすれ違い、彼らの生活を垣間見ながら歩きます。
いつの間にかチェックポストまでついてしまい、すぐに手続きを開始。
そして吊橋を渡り、保護区から出ることに。
11時ごろ、行きに食事したロッジに到着し、お昼ご飯をいただきます。
ダイニングではすでに食事の配膳が整いゲストの到着を待っている状態です。
手を洗い、席に着くと、大きなおにぎり1個に無農薬野菜サラダ、ポテトフライに地鶏のソテー、お味噌汁、ホウレンソウのおひたし。それからシナモンロールが出てきます。
2時間程の歩きにも関わらず、沢山の食事を出してくれます。
最後の食事をお代わりがなくなるまでがんばって食べます。
お茶や紅茶、コーヒーをゆっくり頂き、昼食を愉しみました。
荷物を背負って出発しようとすると、ポーターが荷物を一緒に運んでくれるというので、それに甘えて頼みます。カメラだけ出して残り25分の道のりを時速1kmで歩いていきます。
今までの歩きも相当ゆっくりだったにも関わらず、それ以上にゆっくり歩いていきます。歩行速度で見えなかったものも、この速度なら見えてくるものが沢山です。
子供達の遊びや婦人の編み物もゆっくりの歩行だから見えてきます。
あっという間に専用車が待っているナヤプールに到着です。
荷物を専用車に積み、忘れ物がないか確認と同時にロッジのトイレを借りて用を済ませます。ここで私たちのトレッキングが快適で素晴らしい思い出になるように、尽力してくれたスタッフとお別れです。
彼らはいつも以上に人懐っこい笑顔でさようならを言い、私たちを見送ってくれます。
スタッフと別れ:
5日間の楽しいトレッキングが今の瞬間終わりました。私たちはバスの窓から身を乗り出し、ひたむきに一生懸命がんばってくれた彼らに大きく手を振ります。
そして車は空港のあるポカラに向かって出発です。
往路と同じ道を調子よく戻っていきます。山道をくねくねと登るにつれ、快晴の中アンナプルナ連峰の峰々が見えてきます。
人との触れ合いを通じて体験できたヒマラヤトレッキングを心の中にしまいながら、私たちを乗せた車はポカラへ。
1時間ほど走りポカラの空港へ着きました。
運転手が私たちの荷物を車から降ろしてくれ、空港内へ運んでくれます。
日本人ガイドはすでにチケットを用意し、チェックインの準備に取り掛かります。
出発まで1時間ほどあるとの事で、空港の屋上からヒマラヤを見に行きます。
マチャプチャレを中心にアンナプルナの峰々が屏風のようにそそりたち、その麓にひろがるポカラの街が印象的です。
出発が近くなり、再度空港内へ戻ると、係官の指示で飛行機へ預ける荷物の中を調べるということで、一つ一つ持ち主立会いの荷物検査を行います。
ガイドの指示で搭乗券を持ってボディーチェックです。そして待合室です。
教室ほどの待合室で、多くの観光客が待っています。カトマンズと同様、航空会社の人が呼びにくるシステムです。
日本人ガイドがすべてチェックしてくれているので、ゲストは何も心配ありません。
私たちの乗る飛行機がやってきました。轟音と共に滑走路に着陸、そのまま私たちの傍へ来ます。プロペラが止まらないうちに、扉が開かれ中から人が降りてきます。それと同時に彼らの荷物も下ろされ、すぐに私たちの荷物が積み込まれていきます。
そして私たちもゲートの扉が開いた瞬間、皆全力疾走です。
搭乗券には座席番号がないので、早い者勝ちです。

ポカラからカトマンズへ戻るには左側の席がヒマラヤを見ながらの席になります。
私たちは、行き同様全員が左側の席を取ることができよかったです。
全員が乗り込み荷物が詰まれたことを確認すると同時にプロペラが回りだし、出発です。
滑走路に入った瞬間、エンジンが高鳴り滑走が始まります。300mほど走ったところで機体が中に浮き、離陸です。
ポカラの街並みを見ながら、その遥か上空にはヒマラヤが見えています。
反対側の窓からは低い山地が続き、山の上まで段々畑が続いています。
大都市カトマンズへ:

30分ほどのフライトで首都カトマンズへ到着します。
空港について、専用バスで移動後、預けた荷物を受け取ります。
現地スタッフがすでに私たちを迎えに待っています。
彼に荷物を預け駐車場までゆっくり歩き、彼から今回のトレッキングの感想をたずねられます。
良かったということを伝えると、にっこりして、有り難うと言ってくれます。
再び喧騒の町カトマンズの中を車で走ります。市内も混雑しており、なかなか前に進みません。日本から到着した時よりも時間がかかっているようです。
30分ほどかかってホテルに着きます。
ホテルに着いてチェックインの手続きをしている間に、日本人ガイドがトレッキングに出かける際ホテルに預けた荷物の半券を回収し、それをホテル側に渡します。
トレッキング中に半券を何処に入れたのか、なかなか見つからない人もガイドがホテル側に説明しますので、安心です。
何処にしまったか、なかなか半券が見つからない人もいます。でも心配なさらないで下さいと、ガイドが言ってくれるので、安心します。
参加者の方に部屋番号のついた鍵を配り、各自部屋へ移ってもらいます。
ホテルに預けた荷物も順次部屋の方に持っていくことをゲストに告げ、解散します。
部屋に入り熱いシャワーを沢山浴び、トレッキングの汚れと疲れをとります。
暫くするとポーターが荷物を運んできます。同時に日本人ガイドが部屋の不都合なところがないか訊いてくれます。そしてその後の予定も知らせながら一部屋ずつ回ります。
あらかじめ決めた集合時間になったらレセプション前に集まります。

夕方5:30全員でホテルを出てカトマンズに到着した時に利用した日本食レストランへ行きます。予約をしてあるので、座敷にゆっくり座れます。
日本人ガイドが最新の日本新聞を用意します。5日間ラジオもテレビも見ていなかったのです、新聞がとても新鮮に感じ、隅々まで目を通します。
熱いほうじ茶がでてきて、冷奴と枝豆で始まります。ゲストの中には早速冷たいビールを注文し、ヒマラヤトレッキングに乾杯。トレッキング中禁酒して乾いた喉を潤します。
トレッキング中何枚も撮影したデジタルカメラを持ってきて、みんなで見せ合いを始めます。

食事も豚のしょうが焼き、から揚げ、野菜炒め、なすチリ、天婦羅など、トレッキング中食べた食事と似ているにも関わらず、美味しく食べてくれます。
トレッキング中誰一人お腹をこわすことなく歩けたのは、普段から食している食事に徹していることだとお声を頂き、参加者も皆そう思ってくれます。
普段食べなれない現地の食事をしながらトレッキングをする人もいますが、数日経つとお腹を壊したり、食へのストレスが溜まり疲労へ繋がります。食が満たされると毎日元気に歩け、心にゆとりもあり、ヒマラヤの大自然を思う存分愉しむことができます。
日本人ガイドから今回のトレッキングの反省と感謝の言葉があり、また参加者から素晴らしいトレッキングの企画から手配、そしてスタッフの教育、ならびにガイドの知識と案内、それからいつもゲストの立場になって気を使って心配したり、より良いトレッキングを作り上げようとがんばってくれたことに対して感謝のお言葉をいただきました。
そうしたお礼の言葉を頂き、ガイドは感無量の気持ちでいっぱいです。
食事も長くなり、参加者の疲れも少ないうちにということで、ホテルへ戻り就寝です。
翌朝は8時に朝食になることを告げて、お休みです。
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