今日の行程は、キャンジンゴンパからヌバマタン・カルカのお花畑へお弁当を持って見に行きます。
ロッジのオーナーは朝からハエマツを燃やし、香を焚きながらチベット語で読経をしています。その読経を聞きながら目が覚めました。
大きなテーブルにテーブルクロスがかけられ、お箸とコップが用意されています。部屋で頂いたコーヒーを持ってダイニングに来ている方もいます。
ここはチベット仏教が今でも彼らの生活の一部として生きているのです。
部屋まで聞こえる張りのある声が印象的です。
いつものようにキッチンボーイが、コーヒーと洗面器のお湯を一緒に部屋まで運んできてくれました。
高度計のついている時計を覗くと6時30分過ぎです。7時からの朝食に合わせて急いで支度をしていきます。
今日は朝食後、お弁当を持ってヌマバタン・カルカのお花畑へハイキングです。いつものように全ての荷物をまとめなくてもよいので、支度に余裕があります。
外ではポーターがにっこり笑顔でナマステ(おはよう)と声をかけてくれました。彼らは1日この村でゆっくりと休息です。支度ができた方からダイニングに集まり始めました。
朝食:
7時ちょうどに、朝食が運ばれてきました。
今日はおかゆです。真ん中に大きな梅干が入って日の丸のようです。沢庵の漬物と目玉焼き、ソーセージと野菜が一緒に出てきます。食べ始めているとあつあつのパンケーキが出来上がり、参加者にひとつずつ配られていきます。
パンケーキとは、小麦粉と卵を水で溶いたものをフライパンで焼いたホットケーキみたいなものです。
非常にふんわりとしていながらしっとりとした食感です。蜂蜜をつけて食べるのが一番のお勧めです。
コックがダイニングに入ってきました。参加者の方からナマステと声をかけ、彼も照れくさそうにナマステと。
コックは朝食を作りながらヌバマタン・カルカで食べる私達のお弁当を作っていたのです。
中身についてたずねると、後のお楽しみと言われてしまいました。
朝食が終わり散策の準備の為、一旦部屋に戻ります。8時、全員が再び揃い出発です。
ヌバマタン・カルカへ出発:
参加者と一緒にネパール人スタッフも3人同行してくれるそうです。
日本人ガイドが先頭を歩き、参加者が思い思いの速さでゆったりと花を愛でながら歩きます。
村の外に出ると、そこはアネモネの群落です。向こうの草地では気持ちよさそうに朝の陽射しを受けてヤクが草を食んでいます。
キャンジンゴンパから30分ほど歩くと、かつてここに小さい空港があった場所に出ます。川原の中に作られた空港です。滑走路の周りには頭くらいの大きさの石が綺麗に並べられ、滑走路の形を作っています。
近くから見てもそこが空港とは分かりませんが、遠く離れた場所から分かります。
空港の横を通り、小さな水溜りがあります。2頭の馬が水辺で水を飲んでいます。その周りは黄色いゴマノハグサ科の花が10cmほどの背丈でびっしりと花を咲かせています。
向こうの水辺にも同じ花が沢山あります。
私たちはその花を接写し、また青空が見えている今日のランタン谷と一緒にとりました。
もちろんキャンジンゴンパの方を振り向けば、ランタンリルンが聳え、その左にはランタンU峰、谷を挟んで真正面にナヤカンガ、ガンチェンポと個性あるヒマラヤの峰々が続きます。
私達が歩くこの道はランシサカルカへ行く道と一緒です。踏み後をたどる簡単なハイキングです。
左には、チェリコリピークからの尾根が続き、その先に4軒ほどのカルカ(放牧小屋)の跡があります。
夏の間、ランタン村の住人が暮らして乳製品を作っていた石積みの家です。
カルカ周辺にもアネモネやキク科の花、ピンク色のサクラソウなど10種類以上の花が一目で分かるように咲いています。
もう少し谷を遡ります。ここまで来るとランタンリルンはチェリコリの尾根の影に入り見えなくなってしまいました。その代わり真正面には、ランシサリがどっしりと谷から一気に屹立しランタン谷に鎮座しています。
下流を見れば風に乗って雲が流れてきています。少しずつ天候が崩れてくるのではと心配しながら、歩いていきます。
大花園ヌバマタンカルカ:
台地状の場所が目の前に見えてきました。ここがヌバマタンカルカです。この辺りは湿地帯もあるため、いろんな種類の花が競演しています。
見渡すだけでも200m以上お花畑が続いています。足の踏み場もありません。高台へ登る道にも、そして高台の上も全てお花畑です。
大きい石を見つけてそこに参加者は腰を下ろします。
持ってきたカメラを出し、撮影会が始まります。先ずは花とヒマラヤを一緒に。その後は花の接写。何枚とっても飽きることのない天空の花園です。
朝コックから頂いたお弁当を開けます。
中には大きなおにぎりと、ゆで卵、おかずとして野菜の炒めもの、きゅうり、キャンジンゴンパで作られているヤクのチーズが入っていました。お茶はスタッフがテルモス(魔法瓶)に入れて運んできたので、熱いものを参加者に配っていきます。
天空の花園の中でいただくお昼ごはんは最高です。何処を見てもお花!お花!こんな贅沢なお昼は他にあるでしょうか。お花たちに囲まれながら頂くお弁当は最高です。
来た道とルートを変えてゆっくり戻ります。
歩けば歩くほど違う花に出会えるのがランタン谷トレッキングの魅力だと思いました。高山植物の種類の多さには驚きです。
15時前、私たちはキャンジンゴンパに戻りました。
キャンジンゴンパへ戻る:
ロッジではスタッフ一同が集まって、トランプで賭け事を一生懸命しています。私達が戻ってくるのが分かると、キッチンボーイは急いでお茶の準備をしてくれます。
一通りお茶を配ると、再び賭け事に加わり、白熱したトランプが行われます。
参加者もその光景が面白いのでしょう。お茶とビスケットを持って一緒に彼らの後ろからトランプを観ています。
彼らの眼差しはトレッキング中に見られないほど真剣です。相手の捨てたカードをしきりに追い、勝負が決まった瞬間、勝者と敗者の仕草が極端に対照的で笑ってしまいます。そんな彼らの一場面を写真。
夕食までゆっくりと時間を過ごします。
オーナーが沢山薪を運んできて、ストーブの中に灯油を垂らして火をつけます。大切な灯油をこのように使うので、もったいないと思ってしまいましたが、笑顔で私たちに微笑んでくれます。
あたりが暗くなってきても賭け事は続いています。キッチンからコックがキッチンボーイを呼んでいます。急いで3人のキッチンボーイは戻っていきました。コックだけがキッチンで食事を作っていたのです。
夕方6時過ぎ夕食が始まります。先ほどまで真剣にトランプをしていた彼らの目は、いつものように優しい眼をして私たちに微笑んでいます。
夕食
温かいお味噌汁が配られていきます。お餅入りのお味噌汁です。その後、すき焼きが運ばれてきました。大きなフライパンに地鶏をメインにしたすき焼きです。にんじん、シラタキ、白菜、ねぎ、たまねぎ、きのこが入ったものです。全てネパールで採れたものを料理しています。そのあと、インゲンとカリフラワーの炒めもの、た酢の物も出てきました。
ご飯と一緒にいただくすき焼きは格別に美味しく、日本に居るような錯覚です。
おかわりする人が続出で、キッチンボーイが忙しく働いています。
デザートにカスタードプリンが出てきました。とても懐かしい味です。昔食べた味をこのヒマラヤで食べれるとは・・・。
ほぼ夕食が終わり、ガイドより、明日の行程について説明があります。
明日から2日間はテント泊まりで、ブルーポピーの群落地へ訪れます。
今回参加していただいた方の一番の目的はこのブルーポーピーに触れながら写真を撮ることです。
かつて大阪で行われた花博覧会では、ブルーポピーがガラスケースに入れられ、遠くから見ただけでした。今回は実際に花弁に触ることが出来るのです。
参加者全員トレッキングも慣れ、毎日のトレッキングを愉しんでいるようです。
キッチンボーイが湯たんぽを持ってきてくれました。温かい湯たんぽをお腹の中に入れて、暗くなった外を見ながら、明日も晴れるようにと願い部屋に戻りました。昨日より早めの就寝です。
6日目は、お花畑が広がるヌバマタン・カルカへ散策に出かけます。 初日 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 11日目 12日目 13日目 2日目の行程 起床 6:30 ↓ 朝食 7:00 ↓ 出発 8:00 ↓ ヌマバタンカルカ到着 11:10 昼食 ↓ 午後のトレッキング 13:00 ↓ キャンジン到着 14:55 ↓ 夕食 18:10 ↓ 就寝 20:00 |