今回のトレッキングの目的である幻の花ブルーポピーを見て、実際に触れることです。体調がよければ、4900mのピークに登ります。その後はテント場に戻り、天空の花園を楽しみます。
先ずは熱いお味噌汁が配られていきます。その後におかゆとソーセージと卵焼きが出てきました。
ピーマンとたまねぎを中心にした野菜炒めと梅干、高菜の漬物が出てきました。
どの食事も美味しいです。ヒマラヤを見ながら朝食をいただくこのひと時が、日本では体験できない最高な贅沢のように思えてしまいます。
昨夜から降り続いた雨も陽が昇ってくるにつれ止み、静かな朝を迎えました。
時計を見ると6時前です。テント場ではスタッフがお茶の準備をしているのでしょう。ストーブの音が聞こえます。
テントのジッパーを開けると雲の間から青空が見え、目の前には真っ白なヒマラヤがはっきりと見えます。
寝袋から飛び出してカメラを持って外に出ると、他の参加者も三脚を構えて、ランタンリルンの雄姿を撮影しています。
私たちが外で写真を撮っているのにスタッフが気づき、急いでコーヒーを運んできました。
いつの間に参加者全員がテントの外で、ヒマラヤの全貌を見ながら熱いコーヒーをいただいています。
コーヒーをすする音が澄んだ空気ですごく透り、目の前に静かに鎮座するヒマラヤが私達の心を興奮させます。
すぐ横の岩で何か動いた気配を感じました。じっと見ているとナキウサギが数匹いるようです。岩の陰からこちらを覗いては、隠れてしまいます。初めてナキウサギを見た参加者もおり、朝から興奮状態が続きます。
カメラ撮影に集中するかたわら、ガイドの計らいでダイニングテントでの朝食を屋外での朝食に変更するよう、ネパール人スタッフに指示をしました。
スタッフは笑顔でそれに応えています。そしてその様子を参加者が写真を撮っています。
洗面用のお湯が各々いる場所に運ばれ、参加者は早くヒマラヤが見たいので急いで洗面を済ませました。
雨季だからヒマラヤが見えないと思われていた方が殆どだったのでしょうか。
雨のおかげで空気中の埃も綺麗に洗い流され、ヒマラヤの全貌がはっきり見えています。そして山肌の緑と新雪の白が絶妙なるコントラストで見えるのです。後は雲の間からヒマラヤの頂上に朝陽があたるのみです。
空はだいぶ明るくなり、谷底のほうからは少しずつ雲が上がってきているのが分かります。朝陽が当たるのを願いつつ朝食の用意が出来ました。ピンク色のトラノオがびっしりと咲いている上にマットが敷かれ、ヒマラヤを見ながらの朝食です。
ヒマラヤを仰ぎながら頂く朝食:
ご飯を食べながら視線は、白き山々の頂と山肌に咲き乱れる高山植物を、いったり来たりしています。
40分ほどのゆっくりとした朝食も終わりましたが、朝陽が当たるヒマラヤを見ることは出来ませんでした。
ヒマラヤの上には、青空を覆う雲があるのでしょう。
参加者は一旦各自のテントに戻り、トレッキングの準備をします。
天気はもちそうですが、一応雨具を持って水筒にお茶を入れてもらいます。ストックとカメラ道具を用意して集合です。8時30分ガイドが先頭を歩き、その後に続いて参加者が、最後にネパール人スタッフ2名が同行しました。
ブルーポーピーの花園へ:
参加者は何処にブルーポピーがあるか知りませんので、歩きながらきょろきょろしながら花を探しているようです。
ガイドは珍しい花を探しながらブルーポピーの群生地に参加者を案内していきます。
昨日まで見たことのない花があれば、ガイドが説明をしてくれます。ガイドの説明する内容に聞き入りながら、違う花を探していきます。
岩場の上でナキウサギが飛び回って朝食をしているようで、『ちっち』 と泣き声が聞こえます。
30分ほど歩きガレ場の前まで来ました。今までの場所と異なり、まったく草も生えていない場所です。しかしガイドが指差す方向を見ると、白い綿帽子を被ったセーター系の花がいくつも見えているのではありませんか。大きさが直径20cmを越える釣鐘の形をしたものです。こっちにも、あっちにもあります。
その横には黄色い花が咲いています。
まったく草も生えていないように思える場所でも、その土壌に適した植物がちゃんと植生しているのに驚きです。
そしてガイドが違う場所を指すと、参加者から感激の声が聞こえました。
そこには1輪の花を咲かせたブルーポピーが見えているのではありませんか。『近くまで行きましょう』とガイドが声をかけます。
幻の花ブルーポピーが咲いている・・・:
参加者は4500mの高地にもかかわらず、
歩行スピードが速くなりました。
幻の花ブルーポピーが間近に見えるところまで来ると、すぐ傍にも、そしてその上にも、更に岩の裏にも当たり一面にブルーポピーが咲いているではありませんか。
参加者は興奮の連続です。
どのブルーポピーも朝露が花弁につき、透き通って滴が見えるのです。綺麗な水色をしたものや、濃い青をしたものまであります。どのブルーポピーも背丈は15cmから20cmほどのものです。
一つ咲いているところの周辺を探すと必ず他のブルーポピーがあります。
参加者は持ってきたカメラで撮影に真剣です。花のすぐ傍までレンズを近づけ、接写しています。
見るだけ30数株のブルーポピーを確認できます。これから咲き始める株もいくつも見ることが出来ます。
ガイドは参加者の傍に行きながら、ブルーポピーに触れていただくように提案していきます。
参加者はかつて大阪の花博覧会で見た花が、今こうして実際に自分の手で触れることが出来たことが感極まりなく、声が出ないほど感激しています。
そして参加者がブルーポピーと戯れている写真を撮っていきます。
ネパール人スタッフは、参加者が撮影中に不便をかけないように、また撮影の補助として参加者をサポートする仕事に徹しています。
一通り、ブルーポピーの撮影が終わると、参加者の希望を聞き、頂上を目指すことにしました。高度を徐々に上げるにつれ、再び道がよくなり、安心して歩くことが出来ます。
そして頂上には見渡す限りいろんなお花が敷き詰められたお花畑に様変わりしていました。
そこには花の大きさが直径10cmを越えるピンク色のキク科の花や、トラノオなど5種類ほどの花が咲いています。
頂上に全員が立ち、スタッフと一緒に記念撮影です。頂上では互いに写真を取り合い、キャンディーと水分補給をしています。
だいぶ雲が覆ってきました。
用心の為合羽に着替えゆっくりと下ります。往路とは少しコースを変えておりましたが、先ほど見た以外のブルーポピーもまた発見です。すぐさま写真をパチリ。
突然変異なのか、紫色をしたブルーポピーも一株見ることができました。
草地の尾根をおり始めていると雨が降ってきました。カメラを袋にしまい、その上からカバーをかけて雨水を防水します。これからは自分の目にこの素晴らしい大自然の風景と、美しい高山植物の花のパレードを焼き付けながら下りました。
私達のテントが見えてきました。テント場に残っていたキッチンスタッフが私たちを大声で呼んでいます。それに応えるようにガイドがネパール語で返事をしています。参加者もテント場に着き、ゆっくりと先ほど撮影してきたブルーポピーの話をしたいようです。
キャンプ地に戻る:
11時45分テント場に戻りました。
到着に合わせてキッチンでは熱いジュースを用意して待っていたようです。 参加者1人ずつにオレンジジュースが配られ、笑顔満面で美味しくジュースをいただきました。
コックが参加者に向って英語で、どうでしたかブルーポピーと尋ねると、参加者は『最高!』と返事!
一旦テントに戻りラフな格好に着替え、ダイニングテントに集まり、昼食になります。
ダイニングテントには、すでに食器が並び、参加者の到着を待っていました。
全員がそろい昼食が始まりました。
昼食は野菜豊富なあつあつのうどんです。おわんに山盛りにしたうどんもすぐになくなり、スタッフがおかわりのウドンを盛るのに一生懸命になっています。
その後、チャーハンが出てきました。ウドンの食べすぎで、チャーハンが食べれなくなってしまった方もいます。野菜のおかずも3種類出てきて、味もちょうどよくどの参加者も沢山食べています。
話題は、ブルーポピー一色です。初めて見たときの事の興奮や、大阪の花博覧会でガラスケースに入ったものを見たときのこと、実際に触れてみた時の感想など、参加者がブルーポピーのことで盛り上がっています。
テントの中の様子を見に来たスタッフも含めて楽しい昼食になりました。
昼食後は自由行動です。テント場周辺の散策やナキウサギ観賞など。自由な時間を思い思いで使っています。
夕食までの時間、本当に優雅なそして贅沢な感じに浸ることが出来ました。
夕食についてコックからどのようなものを食べたいか、リクエストして欲しいと言ってきました。参加者は昼食を食べすぎ、あまりお腹が減っていないので、いつもより少な目の食事で御願いしますと、応えました。
夕食
コックは 参加者の要望を聞き入れ、夕食のメニューを考えて作り始めました。
夕方5時30分夕食が始まりました。今日のメニューは卵どんぶりです。それに天婦羅と野菜のおかずです。
しかし出てきたのは、昨日同様非常に多い料理でした。
日本人ガイドを通じてコックに理由を聞いたら、量の少ない料理はお客様に対して失礼に当たることです。多い場合は遠慮なく残してください。ネパールの習慣です。残ったおかずはスタッフも食べるように多めに作っています。とコックが話していました。それを聞いて参加者も安心です。
半日の行程だった今日は、それほどお腹もすいていないので、食事を残しては申し訳ないという気持ちが先にあったのでしょう。コックの理由をきいて安心です。
デザートに少し温められたマンゴーのデザートが出てきました。
食事が終わる頃には当たりもすっかり暗く西の空だけが少し明るいだけです。食器が片付けられると、湯たんぽが運ばれてきます。
そしてガイドより明日の予定について詳細な説明がありました。『明日は山を下りキャンジンゴンパへ戻ります。今日ここにいないポーターも明日の朝ここに到着します。』
明日ポーターに会えることや今日あった出来事のことを思い出しながら、テントに戻り天空のテント場の夜はふけていきました。
8日目は、待ちに待ったブルーポピーの群落へ行きます。
初日 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 11日目 12日目 13日目 8日目の行程 起床 6:00 ↓ 朝食 7:15 ↓ 出発 8:30 ↓ 群生地 到着 9:10 写真撮影! ↓ 5000mのピークへ 10:00 ↓ キャンプ地へ 11:45 ↓ 夕食 ↓ 自由行動 ↓ 17:30 ↓ 就寝 19:00 |