トレッキング当日の朝
 
昨晩は、疲れが出ないよう早めの就寝だった。朝3時頃から眼が覚めてしまい、早く出発の時間にならないかと思いながら、目を閉じて横になっていた。

外が薄っすらと明るくなり始めた頃、『おはようございます』の声が。 トレッキングの支度を整え、1階のレセプションへ行くと既に友人も集まり、ホテル内のレストランで朝食を頂いた。 

レストランの中は焼きたての香ばしいパンの匂いが漂っていた。 ゆっくりと朝食を頂いている間、ホテルのポーターと日本人ガイドは、大きな荷物を専用車に詰め込んでいた。
ボリュームある美味しい朝食も終わり、水筒にコーヒーを入れ、トイレを済ませ5時30分過ぎに出発。

 
神秘的な街カトマンズ
 
勢いよく加速し飛行機が滑走路から離れていきます。水平飛行になると、軽食のサンドイッチとおむすびが順に配られてきます。周りの席も空いているので、横一列を利用して横になって寛いでいる方もおります。機内の電気も消えバンコクまで寝ていくことが出来ます。到着1時間前に朝食が配られ、5時間30分のフライトで、南国のバンコクへ到着します。
 
バンコク到着
 
車の窓越しに見えるカトマンズの市街は霧がかかり、ヒンズー教徒の朝の日課であるお香の香りと、蝋燭の赤い火が、中世の時代へタイムスリップしたかのようだった。

街は動き出し、多くの人が通りを行き交っている。日本人ガイドの浅原さんの詳しい説明を聞くと、今見ているネパールの生活風景がより鮮明に伝わってきた。

 
国内線空港に到着
 
20分ほど走っただろうか。空港ゲートの入り口には、通行許可を受ける車が列を作っていた。パスポートを提示し、国内線ターミナルへ。

駐車場に着くとすぐに、ポーターが沢山近寄ってきたので、少し驚いた。日本人ガイドはネパール語で彼らに話しかけ、私達の荷物を運ぶ1人のポーターを雇った。

建物の入り口で、警官に航空券を提示し、X線に荷物を通していく。 1人ずつ通訳をしてくれたので、すんなりと通過できた。

 
国内線のチェックイン
 
空港内は大きなザックを担いだトレッカーやネパール人で大混雑。

チェックインも全て行ってくれるので、ゆっくりとベンチに腰を下ろし、空港内の煩雑振りを観察。途上国のせいかゆっくり仕事をする空港職員が多くてびっくりした。

チェックインを終え、搭乗券と山の名前が記載された紙を配ってくれた。
『これから皆さんが見ることの出来る山です。

 
 

機内でも私が案内しますので、先ずは目を通しておいてください』紙に描かれた山々は50以上。しかし知っている山はほんの5つほど。どのようにヒマラヤが見えるか、飛行機に乗る前から盛り上がる。

 
出発ゲートへ向う
 
ゲート手前で、手荷物検査。日本人ガイドが傍で通訳し、女性陣が先に通過。次は男性陣の番。小さい出発ゲート内は、多くの外国人で溢れかえっていた。

時おり流れる行き先を告げるアナウンスが全く聞きとれなかった。英語とネパール語で話しているようだった。
『浅原がお呼びするまで、ゆっくり寛いでください』と。
とはいっても、気になるものである。

航空会社の人が突然現れ、大声で『ルクラ』 と叫ぶ。ゲート内にいる外国人全員がその声に群がって行くのである。彼らは混雑する中で、自分たちが乗る飛行機がいつ案内されるか聞くのに必死。
浅原さんは全く動かず、私達の乗る飛行機が分かるらしい。個人で来たら絶対に無理だと思った。

再び、航空会社の人が現れ、『ルクラ』 と叫んだ瞬間、 『さぁ、出発です。行きましょう』 と。
胸をワクワク弾ませ、チケットの半券を渡してバスに乗り込んだ。 英語が話せる人でも大変なのに、慣れているなぁと感心した。

 
飛行機に乗り込む
 
 

バスが飛行機の前で停車。急いで飛行機の入り口へ。 昨日の夕食の時、日本人ガイドから国内線の座席についての説明の中で、座席番号が指定されていないことを聞いていたので、早い者順。 左側の席に座るとヒマラヤを見ることができる左側の席に全員座った。

 
シートベルトを閉め出発!プロペラが回る音がうるさい。飛行機は滑走路勢いよく加速し離陸。
上空から見るカトマンズは所々雲に覆われていたが、マッチ箱のようなレンガ造りの家が沢山ひしめき合っていた。

更に高度を上げ、上空の雲を抜けた瞬間、カトマンズ盆地の北に神々しいヒマラヤに朝陽があたり、黄金色に輝いていた。思わず歓声とヒマラヤの峰々の美しさに体が震えた。

水平飛行になると、日本人ガイドが傍に来てくれ、スケッチブックに山の形を書きながら一つひとつ丁寧に、機窓から見える山の説明をしてくれた。
山の名前や由来、歴史等、ヒマラヤを見ながら説明を受けたかったという願いを、しっかりと叶えてくれたことに大感激。

 
 

機窓からは次から次へと、空を突き刺すようなヒマラヤが私たちを興奮させてくれた。
眼下の山肌には数百メートルの高低差で段々畑が続き、山岳民族が長年にわたり築いてきた歴史を見ることができる。私のメモ帳は、説明と記録ですぐに一杯。

 
山裾に築かれた空港へ着陸
 
30分弱のマウンテンフライトはあっという間だった。18人乗りの飛行機は、無事着陸。
機内から大きな拍手が沸き起こった。ルクラ空港は緩やかな傾斜がついている滑走路で、大変びっくり。

扉が開けられ、太陽の陽射しが眩しい。サングラスを掛けてルクラ空港へ降り立つと、心地よい風が頬をかすめた。
1人のネパール人が向こうのほうから、大きな声で『ナマーステ』と両手を胸の前で合掌しながらこちらにやってきた。私たちのトレッキングをサポートしてくれるスタッフだった。日本人ガイドは彼に機内預けの荷物を任せ、雪山が間近に迫るルクラの街へ。

 
エベレスト街道の基点ルクラ
 
幅3m程の道が真っ直ぐヒマラヤに向って延びるルクラの街。両側にはトレッキングショップ、レストラン、ホテル、インターネット、雑貨屋、肉屋、八百屋等、生活する上で必要なお店が全てあった。
一軒ずつ中を覗きながら、日本人ガイドが案内するホテルへ。そこでトイレ休憩。

時計は9時30分を過ぎ。ダイニングで寛いでいると、キッチンより湯気が立ち上るミルクティーが運ばれてきた。とても美味しいので日本人ガイドに尋ねると、ヤクと言う動物のミルクを使用しているとのこと。

機内に預けた荷物が運ばれ、トレッキングする準備をした。
『3時間ほどのトレッキングです。貴重品等の必要な荷物以外は、ポーターが運んでくれます。』
説明通りに、貴重品等の荷物だけを取り出し、それ以外はザックに詰め手渡すと、二人分の荷物を紐でひとつにくくって、ポーターが運んでいく。

 
いよいよトレッキング出発
 
準備が整い軽く体操をして、さぁ出発。村の端にあるカンニ(仏門)を抜け、川底に向ってゆっくり下っていく。
出発した時には、参加者全員で列になって歩いていたのだが、いつの間にか、いくつかのグループに分かれて、ばらばらに歩くようになった。私にとっては、自分の歩行スピードで気兼ねなくゆっくりと歩けるので嬉しかった。

浅原さんにバラバラで歩くことで構わないのですかと質問したら 『一人ひとりトレッキングの思いは異なります。歩く速さも違うでしょトレッキングを楽しむために、どうして気兼ねしながら歩くのですか?皆さんはゲストです。歩きたい様に歩いてください。どのグループにも必ずスタッフが同行しています。決してゲスト1人で歩くことはありません』  
 
 

友人が以前ヒマラヤトレッキングに行った時、列になって一緒に歩いてくださいと言われ、常に気兼ねしながら歩いた経験があると聞いていたので、すごく気になっていた。 私はあまり体力に自信がないので、自分の歩く速さで歩けるのは本当に嬉しかった。

 
写真も趣味にしているので、気兼ねなく、ゆっくりと写真を撮りながら歩けた。必ずスタッフが一緒に歩いてくれるので、さらに安心。
ルクラを出発しておよそ2時間で、昼食地であるタダコシ村へ到着。
 
ヒマラヤを見ながらの昼食
 
昼食地に着くと、すぐにやかんとコップを持ったスタッフがやってきた。
やかんには、温められたオレンジジュースが入っていて、コップになみなみと注いでくれた。荷物を下ろし、心地よい風にあたりながら、ジュースで乾いた喉を潤す。

背後にはクスムカングール(6367m)が谷奥に屹立。
スタッフが昼食の用意が出来たことを伝えに来てくれた。ヒマラヤを見ながら食事が出来るよう配置された椅子に腰掛けた。そして食事が運ばれてきた。

蓋を開けると、湯気がわっと立ち上り、お味噌汁が入っていた。こちらの蓋を開けると炊き立てのご飯も入っている。
日本人ガイドの浅原さんとスタッフがゲストの要望に応えながらお茶碗に盛り付け。無農薬の野菜炒めとポテトサラダ、スパゲッティーが出てきた。

浅原さんが常に食事の状況を見ているので、会席料理を頂くような感じで、ヒマラヤを見ながら食事を頂けた。
飲み物を頂こうとすると、お湯を持ったスタッフが傍にさっと来てくれ、好みの飲み物を入れてくれる。まるで、お姫様になったような感覚。

食事がひと段落すると、デザートが配られた。日本のりんごと殆ど変らない味で、食後のデザートにぴったりだった。1時間以上のゆったりとした昼食は、日本の山歩きでは味わうことの出来ない、贅沢なひと時だった。

 
午後のトレッキングスタート
 
出発前に、水筒にコーヒーを入れ、トイレを済ませてから出発。
午前のトレッキング同様、自分のペースで、ゆっくりとヒマラヤや山岳民族の家を覗きながら歩いた。

日本人ガイドは時々、山岳民族の暮らしについて、説明してくれた。
 
 

村の人がいれば、ネパール語で話かけ、家の中まで案内し、彼らの生活を間近で見ながら説明をしてくれた。 私も彼らの暮らしに興味があるので、浅原さんに通訳してもらいながらこの家のご主人に質問することが出来た。およそ1時間20分で、今日の宿泊地パグディン村へ到着。

 
キャンプ地パグディン村
 
村に到着すると、どのロッジを利用するのか楽しみ。ガイドに案内され1つのロッジへ。ロッジの女将さんが出てきて、『ナマステ』
ダイニングで荷物を下ろすとすぐに、温かいミルクティーとコーヒーが出てきました。ゆっくりと喉を潤していると、 『お部屋の準備が出来ましたので、飲み終わった方からどうぞ』と。

荷物を持って、部屋に。早速、預けていた荷物から着替えを取り出していると、
『洗面用のお湯を持ってきました。これを使って身体を拭いてください』
少し熱めのお湯がなみなみと入っていた。持ってきたタオルに浸し、身体を拭き、さっぱりした。温かい格好に着替え、サンダルを履いて散歩に出かけた。

先ほど、飲み物を頂いたダイニングには、新しいお湯とコップやビスケットが用意され、友人が会話を楽しんでいた。私も加わり、今日一日の思いを一緒に語った。
日本人ガイドが『今日の夕食は何時頃がよろしいでしょうか?ご要望があればおっしゃってください』
というので、参加者全員一致で18時からにしてもらった。

私たちは夕食が始まるまで、楽しい語らいの時間を友人と分かちあうことができた。
ロッジのキッチンでは、『カタコト』と音が。醤油の香ばしい香りがしてきたので、夕食が楽しみ。

 
ランプの灯で夕食
 
18時に合わせて、テーブルの上にはお皿や、お箸等が用意され、入り口の前には昼食と同様にお湯の入ったバケツと、石鹸、タオルも備えてあった。
電気が来ていないのだろうか、灯油を入れたランプがヒマラヤの夜を演出。

18時前には席につき、今か今かと夕食を待っていると、パーパルというネパールのお煎餅が出てきた。ピリッと胡椒の辛さがあるお煎餅。先ほどまで甘いお菓子を頂いていたので、口直しにちょうど良い。続いて、野菜スープが出てきた。温かく体の内から温まってきた。
ご飯が盛られ、梅干も出てきた。

ジュージューと音を立てながら、大きなフライパンが2つ運ばれてきた。見るとすき焼きだった。
卵も用意され、益々食欲が出てきた。地鶏を使ったすき焼き。無農薬野菜も沢山入っていて、タレをご飯に載せていただく人もいた。
それ以外にも、インゲンの胡麻和え、キムチ、温野菜等8種類の食事がテーブルを飾った。どれも美味しく安心して食べることができた。

最後にデザートが出てきた。私は、とてもお腹が一杯だったので、デザートは少し時間をあけてから頂いた。食事が一段落してから、日本人ガイドから明日の予定について説明があった。
明日は一番ハードな登りがあり、3400mのナムチェバザールからは真正面にヒマラヤが仰げるとのこと。
友人からの質問に丁寧に答えてくれ、明日のトレッキングがまた楽しみ。

20時30分まで団欒を楽しみ、満点の星空が輝くヒマラヤの中で、ゆっくりと今日の疲れをとりながら、明日のトレッキングを期待して床についた。

 
 
 
世界最高峰を見る。
これが私の夢だった。
 
 
世界最高峰のエベレストを間近で見たいという夢を叶えることができた。

色々と情報を集めると、2つの展望地があることが分かりゴーキョピークから世界一のエベレスト見ることができた。
 
 
参考タイム

ホテル出発 5:30

空港着6:00【空港待機】
↓ 
ルクラ到着9:30
↓ 
ルクラ発10:30

タダコシ着12:15【昼食】
↓ 
タダコシ発13:30
↓ 
パグディン着14:55
 
 
 
初日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     
     
 
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